DeepLとOmegaTを試す
26th July 2020DeepLというAI翻訳の精度が高いと評判なので、翻訳メモリソフトウエアOmegaTと組み合わせて試しています。
DeepLでOmegaTのようなCATツールを使うためにはAdvanced以上のプランへの契約が必要となるようです。Advanced以上のプランに申し込むとAPIキーを取得できます。
OmegaTでは標準的にDeepLをサポートしているので設定の「Machine Translation」→「DeepL」にチェック→「Configure」からAPIキーを設定すれば完了です。あとはMachine Translationウインドウを固定して使っていきます。翻訳された結果をそのまま適用する場合にはCmd+M (macOSの場合)で一発変換されます。
実際に使ってみた印象
評判通り良い点としては翻訳品質がかなり高い点が挙げられます。特に英語→日本語訳はほとんど修正せずとも読める文章に翻訳されます。日本語→英語訳については言語の特徴として主語が抜ける部分があり、主語が「We」で訳されるか「I」と訳されるかはその時々によります。
困ったところはタグの扱いがまだ苦手なようです。たとえばGo言語のテンプレートで使う {{.Name}}
のような表記について翻訳結果には開始の {{{
が {{{
と1文字増えたり、終了も}}}
と増えたりするケースが見られました。 OmegaTのTag Processingに次のような正規表現で登録し \{\{\.(\w+)\}\}
、正しく認識しているようですがこの辺りは改善を待つ格好となるでしょう。