Unihertz Jellyレビュー
28th September 2017The Smallest 4G Smartphoneと、世界最小を謳う4GスマートフォンJelly。Kickstarterにて目標額を達成し、正式に発売されることになりました。今月上旬に手に入れることができたので少しレビューをしてみたいと思います。仕様などについてはKickstarterサイトや他のレビューなどが詳しいので、使用感を中心にレビューしたいと思います。
メモリー容量の違うJellyとJelly Proという2モデルがあり、メモリー容量が小さいJellyのほうは発売前に廃盤となってしまったのでKickstarter限定となってしまいました。今回購入したのはメモリー容量の小さいJellyのほうです。
なお残念ながら現状、技適を取得していないため日本では電波を発することができません。海外旅行時のバックアップ用として購入しましたが、ちょうど今月海外へ行く機会があったので実際に使ってきました。SIMはMTXCのものを準備しています。1GB、15日間で約20ユーロです。
今回はヘルシンキ、ダブリン、ロンドンで使ってきました。世界最小を謳うだけあり、確かに小さい。まだ現役で使っているiPhone 5sよりもずっと小さい。画面も2.45インチでキーボード入力などもかなり難しく、バリバリ使う。というよりは、補助的な利用方法がメインになるかと思います。
Google Mapで地図を確認するにも小さすぎ、実用上は大雑把に把握する程度に考えておいた方が良さそうです。一方で、Turn-by-turnナビゲーション機能を使った場合はそれなりに視認性もよいので、このスマートフォンで一番しっくり来るように思いました。画面をずっとにらめっこするタイプではなく、信号待ちのときなどに方向を確認するぐらいの使い方が合っているのでしょう。
街歩きで使ってみたところ、デジタルコンパスがなかなかうまく正しい方向を向いてくれません。しばらく歩いていると方向があってくるので、街の風景を楽しみつつときどき方向を確認するぐらいでいいのだと思います。
バッテリーがどの程度持つかは気になるところでしたが、全くゼロになることはありませんでした。ただGoogle Mapなどそれなりに使っていると丸一日は持たないかなというぐらいの印象で、やはりバリバリいろいろ調べながら街歩きをするためのスマートフォンではありません。周りの風景を楽しみながら適当に散策し、迷子になったり時間の余裕がなくなってきたときの最終手段としてポケットに忍ばせておくぐらいのつもりで使っていると便利でしょう。
予備バッテリーを持ち歩くという手段もありますが、バッテリーを持ち歩くぐらいだったら、iPhone 5sのほうがバッテリーの持ち、サイズ感など考えた場合により使いやすいと思います。電波の入り方はヘルシンキ、ダブリン、ロンドンのいずれでも特に不満はなくGoogle Mapも普通に利用できました。
総評:
知らない街をあるくときの安心材料としてポケットに入れておくぐらいの使い方が良さそうです。レビューを見ながらレストランを探したり、写真を撮ってSNSにアップロードするような使い方は向いていません。ぶらり入ったレストランがたまたま美味しかったり、適当に歩いた先にあった公園がきれいだったりするのを楽しみながら旅するためのスマートフォンです。