
アイデアを手早く表現するというときに、OmniGraffleやOmniOutlinerほどふさわしいソフトウエアはなかなか無いと思う。OmniGraffle iPadはそのiPad版。先週、バージョンアップ版がでて日本語も無事入力できるようになり、タップしたときの挙動がより自然になったりと改善が加えられています。iPadのアプリとしてはかなり高い5,800円ですが、普通のソフトウエアの価格を考えれば、かなりお買い得といっていいと思います。AppleのiWorkアプリ(Pages、Numbers、Keynote)がむしろ、安すぎるぐらい。iPhoneアプリはほとんどダンピング合戦みたいな状態になっていて、115円、230円、350円あたりが主流。消費者の立場としては安いことは歓迎ですが、安さ故に、より品質が高いソフトウエアが出にくくなるとすれば長期的には喜ばしいことではありません。

iPhoneのアプリは暇つぶしのために次々と新しいアプリを入れていくことがユースケースとして主流ですが、iPadはもう少し腰を据えて使いたいアプリをじっくり長期間使うというように変化すると思います。このため、あと半年ぐらいして、多くの人々が使い慣れた時期からはiPhoneよりも品質面ではより厳しい目が向けられ始めるのではないでしょうか。
Mac用の図形描画ソフトOmniGraffleは(記憶が正しければ)6年ほど前にiBookを買ったときからずっと使い続けていて、OmniGraffle 3、OmniGraffle 3 Pro、OmniGraffle 4 Proというようにバージョンアップを続けながら使ってきた。今回、OmniGraffle 5シリーズが出たのでバージョンアップをするかどうかはちょっと迷ったけど、いまは手元にIllustrator CS 3があって、いまさらOmniGraffleにベジェ曲線を書ける機能が加わってもあまりぐっとこない・・・、というのが正直なところ。
OmniGraffleは図のラフスケッチを書くという点においては未だにIllustratorよりも効率が良いと思うし、操作感も申し分無いだけにまだ迷うところ。少なくとも現状で、OmniGraffle 4もLeopard上で動くし、機能的には不自由していないのでアップグレードする理由が無い・・。VisioのVSDファイルが直接インポートできるというのはちょっと魅力的、というぐらいかな。
たしか、OmniGraffle 4 Proの時もベジェが描けるということを売りにしていたと思うけど、操作感はいまいちで、実際にOmniGraffleでベジェを使って図表を描くことまでは無かったし、もうこれはこれで棲み分けができていると判断したほうがいいだろうと思い始めてきました。
4月末にiBookが故障して、5月にMacBook Proに買い替えて、かわったものは画面の広さ、ポリカーボネートからアルミへ、そしてなんと言ってもCPU速度でした。PowerPC 750FX 700Mhzは買った当時でも、すでにG4があったことから考えればそれほど速いCPUではありませんでしたが、AMD K6-II 400MHzというCPUからの乗り換えた時には相当な速度に感じました。
それが今や、1.83GHzのしかもデュアルコア・・・。まさかこれほど早くノートPCにデュアルコアをのせた物が普及していくとは想像もしていませんでした(CPUの性能についてはいろいろな方がすでにベンチマークされているので今回はそういった紹介は省略します)。
さて、PowerPCからIntelのCPUへの移行というと、CPUの仕組みに詳しい方はBig IndianとLittle Indianの違いをまず思い浮かべられるかもしれません。少し簡単に説明すれば、PowerPCとIntel のCPUではデータを扱う際の並び順が違うということです。たとえば、1234という数字を2桁区切りで扱う際には次のように扱われます(ここではわかりやすく10進数で説明しています)。
- Intel CPU : 34 + 12 * 1000
- PowerPC : 12 * 1000 + 34
どちらも表している数字は同じですし、式としても同じなんですが並び順が異なっているというところです。こういう問題があるということはMacBook Proを買う前から知っていましたが実際のところはこういった違いはほとんど利用者が気にすることは無く、Mac OSやそれぞれのアプリケーションによって適切に処理されるようになっています。そういったところから全く気にしていなかったんですが、これに関連するバグにぶちあたったのがOmniGraffleでした。(後述しますが既に修正版が出ています)
OmniGraffle 4.1.1で書いた絵を画像ファイルにエクスポートしようとしたときに、PNGファイルとしてエクスポートしようとすると、なぜか拡張子が .png ではなく、.gnp となってしまうという現象でした。最初のうちはあまり気にしていなかったんですが、OmniGraffleを使う頻度が増えた時期に、サポートに問い合わせたところ実はBig Indian vs. Little Indianの違いだということがわかり、すぐにアップデート版がに切り替えたところちゃんと拡張子は .png として出力されるようになったのでした。つい先頃 バージョン4.1.2の正式版が出ていましたのでこれに入れ替えていただければ問題も修正されます。
こういう問題があるとすると怖いなーと思われるかもしれませんが、実際のところ個人的にはBig Indian vs. Little Indianの違いによる問題を経験したのはこれが初めてでした。今までにもMac以外にもSolaris/SPARCからSolaris/x86へデータやアプリケーションを移して仕事をしたりした経験がありましたが、その際にはそんな経験もありませんでしたし、そもそもAppleのIntel CPUへの移行も相当入念にこの辺りの対策をしての移行でしょうから、あまり過度にご心配される必要は無いかと思います。