遂に買ってしまいました。コシナがライセンス製造・販売しているZeiss Planar 1.4/85。85mm (APS-C装着時訳130mm)という中望遠でありながらF1.4という圧倒的な明るさ。マニュアルフォーカス、そしてD90装着時は自動露出さえつかえないという制約のあるレンズです。それでも一度描写をみてしまうとその虜になってしまいます。

ボケるところはきれいにボケる。フォーカスのあたる部分は緻密な描写。素人的なフィーリングなのでおかしなことを言っているかもしれませんが、手元にあるMamiya RZ67用のMamiya-Sekor Z 110mm f2.8とよく似た描写ではないかと思います。このレンズを使って写真を撮るときは、風景を切り取るよりは、作り込む感じ。作り込むといっても、自ら風景に干渉する訳ではないけど。

最近いろいろガジェットを買ったり、台湾に何回も来たりとブログのネタはたまる一方なんですが、なかなか書くのが間に合いません・・。思いついた順から書いていくことにします。先月、新しくカメラを買いました。FinePixのF200EXRです。名機FinePix f31のほぼ正当な後継機種といっていいこの機種は、価格・映像のバランスがよく、普段使いのサブ機にはもってこいだと思います。

とはいっても、さすがに手元に一眼レフやらRicoh GX100のようなカメラがあると力不足な感はありますが、今回はこのカメラを水中専用ということで購入しました。28mm相当の広角から140mm相当の望遠までこなせる便利な一台です。水中用には今使っているのがNikon D50と、レンズはSIGMA 17-70mm f2.8-4.5と、SIGMA Macro 105mm F2.8のどちらか。

沖縄や海外など透明度のよいところにはSIGMA 17-70mmを、伊豆などマクロ狙いが中心のポイントではSIGMA Macro 105mmを使っていました。ただ、透明度のよいところでもやはりマクロを狙いたくなってしまいます。今年は八丈島などでSIGMA 17-70mmを強引にズーム操作してマクロ撮影していましたが、やはり写真を見比べるとSIGMA Macro 105mmのような本格的マクロレンズには太刀打ちできません。また、ポートの長さの制限からSIGMA 17-70mmを最大にズームしても40mmぐらいにしかならないのが痛いところ。

そこで、広角を一眼レフで撮るのはあきらめて、コンパクトデジカメにすることにしました。機種は、一応各社のカタログを集めて検討しました。CanonのPowerShot G10や、Sea&Sea G1のようなハイエンドコンパクトデジカメが気になりましたが、あくまでサブ機という位置づけとコストパフォーマンスからFinePix F200EXRに決定しました。実際に、これまで500枚ぐらい撮影してみましたが、まだちゃんと癖をつかみきれておらず、これはという写真はありませんが、様々なシーンに対応できるポテンシャルは十分実感しました。もう少し使いこなしてきたら、また別途ご報告することにしましょう。
iPhoneのカメラは、暗いところでのノイズは気になりますが、使い出すとなかなかしっくり来るので最近すこしRICOH GX100の出番が減っています(GR Digital IIIの発売は気になりつつも・・)。しっくり来るのは、加速度センサで手ぶれしづらい状況でシャッターが押されることと、iPhone内で加工してそのままflickrにアップロードしたりできるためでしょう。iPhoneのデフォルトでインストールされているアプリケーションでは加工やflickrへのアップロードはできないのですが、豊富な3rd Partyアプリがそれを可能にしています。写真系アプリはたくさんありますが、試した中で気に入ったものを紹介しておきます。
一番よく使っているのがPhoneGrafer。どういう訳か、今日時点では日本で発売されていないようですが、間違いなく先月買いましたし、そのうち日本でも買えるようになると思います。230円です。PhoneGraferをよく使っている理由は幾つかありますが、欲しいほとんどの機能が備わっているのがポイントでしょう。
- 加速度センサを使った、3軸の水平センサ。水平線に合わせた写真を撮りたいときに。iPhoneはさほど広角ではないので、使用頻度は高くありません。でも、使いたいときに使えるのが満足度を高めてくれます。
- トイカメラ風の加工。トイカメラ風の加工をしてくれるアプリはApp Storeにたくさんあります。加工だけの質で言うと、PhoneGraferは決して高い方ではありませんが、総合的にワークフローがしっかりしているので、加工だけの専門ソフトと一線を画します。
- セルフタイマー。3〜9秒のセルフタイマーで撮影ができます。まだ使ったことはありません。
- flickrへのアップロード。加工した画像、カメラロール上の画像を自分のflickrアカウント上にアップロードできます。撮影、加工、アップロードのワークフローをスムースにできるのは、自分の試した中ではこのアプリが一番いいです。
二つめは、Polarize。撮った写真をポラロイド写真風にしてくれるアプリ。単にポラロイド風の枠ができるだけでなく、ポラロイドフィルム風にビビッドな感じに画像が加工されます。ポラロイドの白枠に書き込みもできます(アルファベット10文字)。
ちなみに、これはこの間Tomと焼き肉を食べに行ったときの写真です。
3つ目はColorSplash。
全体をモノクロ化し、注目させたい部分のみをカラー化するような加工をするアプリ。最近だと、サントリーのプレミアムモルツの広告はこういう手法を使っていますね。Photoshop等を使えばこの手の加工は正確かつ簡単なものですが、誰かに見せながらあっという間に加工できるのがこのアプリの強みでしょう。
4つ目はMill Colour。わりと、正統派のフォトレタッチアプリです。ガンマなどを変えられるので、全体的に暗くなってしまった写真や、カラーバランスを微妙に変えたいようなケースで使えます。メモリがかなり小刻みなので微調整に強いです。逆に、おおざっぱに変えたいときには少し面倒くさいです。
5つ目は、CameraBag。10種類のフィルタを持つレタッチアプリ。Helga、Loloなどなんとなく聞いたことあるような名前のカメラ風に加工ができます(元ネタはそれぞれHolga、LOMO LC-Aでしょう)。作例によっては、このアプリの持つFisheyeなんかが役に立つと思います。
最後はEdoshop。写真を浮世絵風に加工するソフトです。コンセプトはおもしろいですが、まだあまり使ったことはありません。
普段使いのレンズとしてSIGMAのSIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACROを使っているんですが、これが水中でも使えたらどんなに便利なことだろうと前から思っていました。一眼レフで水中撮影する場合、ハウジングと呼ばれる防水ケースに入れて撮影します。一眼レフはレンズ交換式故に、ハウジングもレンズにあわせて準備する必要があります。ハウジングは本体部分と、レンズ部分に分かれていて、レンズ部分のことをポートと言います。

ポートは当然のことながらレンズの物理的な長さや画角に合わせた形状になっている必要があります。このため、水中写真用に使えるレンズは、お金をかけて特注のポートを作る場合を除けば、かなり限定されてしまいます。最初にDX-D50というハウジングを買ったときには、標準的なセットである Nikon D50 + Nikon AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6Gの使用を想定していたので、SEA&SEAからもポートが発売されていました(NXコンパクトマクロポートベース + コンパクトワイドポートL)。一眼レフの場合、レンズは手で回してズームをするわけですが、水中ではその操作をギアを使って行います。レンズ側にズームギアと呼ばれるギアをかぶせて、ハウジング側のギアとかみ合わせて外から操作します。このズームギアもレンズの直径に合わせて準備しなくてはならず、ハウジングメーカーがサポートを謳っているレンズ以外は実質的に使うことができません。

さて、Nikkor ED 18-55mmを使うなら良いものの、このレンズは最短撮影距離が長い(SIGMA 17-70mmと比べると)ため、透明度の良い海でワイド系をねらうだけならいいものの、同時に体長数ミリ〜十数ミリのウミウシやエビをねらうには全く歯が立ちません。SIGMA 17-70mmなら最短撮影距離が短く、ワーキングディスタンスも最短3cmと恐ろしく寄れるので(それに、仮にもMACROを謳っているので) ワイド・マクロ兼用レンズとしては理想的です。ただ、SIGMA 17-70mmはSEA&SEAによってサポートされていませんし、レンズ径も大きいため無理矢理工作をしてギアを回すのも難しそうです。SIGMA 17-70mmを使って撮影するときは、あらかじめダイビングに行く前にカメラの準備をして今日は何ミリあたりで撮影するかを想定してセットしておくしかありませんでした。

仕方なく最近は、ワイド系はあきらめて決めうちでマクロに絞ってSIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DGばかり使っていました。それはそれで楽しいんですが、その日のコンディションやポイントによっては必ずしもマクロセッティングが良いとは限りません。そんなこんなで、先週末八丈島に行く際には思い切って、SIGMA 105mmではなく、SIGMA 17-70mmを持って行くことにしました。

何枚か撮っていて気づいたんですが、SIGMA 17-70mmは比較的大口径で重いため、上を向ければ自重でワイド側に、下に向ければテレ側によることを発見しました。なんとも単純な話です。ギアが無ければズームできないという先入観に阻まれていただけの話でした。これにより、ワイド側に強く、マクロもそこそことれるセッティングが完成しました。とても分かりづらい話で恐縮ですが、かれこれ1年半以上、悩み続けていた課題がこうもあっさり解決するとは思いもしませんでした。まさにコロンブスの卵!インターネット上でも情報をさがしまくっていましたが、結局情報は見つからず、SEA&SEAの人に訊いたときにも解決しなかったので個人的にこの発見は感動的でした。

ちなみに、Nikon D50側の設定はM (マニュアル撮影)モードでシャッタースピード1/125秒, f/11。S (シャッタースピード優先オート)モードでシャッタースピード 1/125秒。P (プログラムオート)モードを使い分けています。ワイド撮影では Pモード。マクロは被写界深度を考えてMモード(パンフォーカス設定)・Sモード(水中は暗いため開放になり、被写界深度が浅くなる)を使い分けています。
iPhone 3GSのカメラはなかなか優秀です。300万画素ですが、あとから写真をiPhone内できちんと編集できて、flickrへアップロードできるというワークフローがしっかり構築できるのがポイントです。標準的な機能としては、動画をYouTubeにアップロードする機能しかありませんが、PhoneGraferというアプリを使って簡易編集+アップロードしています。PhoneGraferは加速度センサーを使った水平器機能、トイカメラ風の画像加工、flickrへのアップロードといった一連の作業をこなせるアプリで、最近はこればっかり使っています。

(iPhone 3GS + PhoenGrafer)
iPhoneのカメラは、良いと言っても携帯用カメラということもあって暗い場所ではざらざらになってしまいます。でも昼間の写真なら全然気にならないどころか、手軽さと画像編集+アップロードまでできてしまうことを考えると、こういうカメラの使い方もおもしろくてハマりそうです。
ここ一ヶ月ぐらいしつこく桜の写真ネタが続いていますがこれで今年の桜ネタはたぶん最後なのでご容赦ください (^^ゞ

Mamiya RZ67 Pro, Mamiya-Sekor Z 110mm f2.8, Fujifilm Velvia 100, Epson GT-X770, 目黒川にて。
目黒川の満開はだいたい4月4日〜6日ごろだったと思いますが、この写真は少し散り始めた4月7日の朝に撮ったものです。さすがに中判だと被写界深度が浅くて、手前の桜が際だちます。絞りはf5.6ぐらいだったと思います。

Mamiyz RZ67 Pro, Mamiya-Sekor Z 110mm f2.8, Fujifilm Velvia 100, Epson GT-X770, 目黒川にて。
こちらは夜景。シャッタースピードは8秒ぐらいにした記憶があったんですが、その割にはあまりぶれていないので1/2〜1秒ぐらいで撮ったのかも。

Mamiya RZ67 Pro, Mamiya-Sekor Z 110mm f2.8, Fujifilm Velvia 100, Epson GT-X770, 目黒川, Photoshop CS4およびAperture 2にてレタッチ。
こちらはレタッチしたバージョンです。桜の色合いを思いっきり無視して、あずき色ぐらいのモノトーンにしてみました。
先週の写真からフォトレタッチをちゃんとするようになって、なんかフィルムっぽい質感になったなあって思っていました。ちょうど、花見をしたときにフィルムで撮った写真の現像ができあがったのでフィルムスキャナで取り込んでみました。

Mamiya RZ67 Pro, Mamiya-Sekor Z 110mm f2.8, Fujifilm Provia 400, EPSON GT-X770
ポジフィルムですから、ネガフィルムに比べてラチチュードが低いなんて言われたりすることもありますが、うちのフィルムスキャナGT-X770はLED光源なので、光量が足りないせいか、ネガだろうと、ポジだろうと適正露出付近の色しかとれないのであまり変わりません。なので、ラチチュードが高いからフィルムっぽいということではなくて、やっぱり全体的な色合いとか雰囲気が「フィルムっぽさ」を作り出しているんでしょう。

Nikon D90, Sigma 17-70mm f2.8-4.5, Aperture 2にてレタッチ
レタッチをしてみると、黒を強調すると「フィルムっぽさ」が出てくるような気がしました。Apertureの調整項目で言うと露出のブラックポイントという項目の影響が大きそうです。
レタッチの様子をキャプチャしてみました。いろいろ調整してみても、やっぱり黒がフィルムっぽさをもっとも強調していると思います。



