知り合いのSさんから古い40GBのハードディスクが壊れて、なんとかデータが取り出せないかと電話がかかってきた。とりあえず現物を見に行くと、どうもヘッドの動きがおかしいような音がしていて、物理破損かなあ・・。なんて推測をしていました。話によると、データ復旧業者に見積もりしてもらったらしいのですが、なんでも最初は5万ぐらいの話だったのが、あれよあれよと30万とか40万とかのオーダーになったとのこと。復旧率9割でこれはちょっとひどいと思うなあ。この手の相場にそれほど詳しいわけではないけど、さすがにぼったくりだと思う。とりあえず、最悪データが取り出せなくてもかまわないという了承の元、ハードディスクを持ち帰って自宅のMacBook Proにつないでみることにしました。

このハードディスクはぱっとみたところインタフェースは懐かしのSCSI-IIで、さすがにSCSIをMacBook Proにつなげるのは厳しいなあなんて思っていましたが、幸いにも元々Mac用外付けHDDとして売られていたものだったこともあって、このSCSIらしきI/FとFireWireを変換するアダプタが付いていました。おそるおそるMacにつなげてデバイス情報を見ると確かに認識していて、コントローラーは生きているようでした。動くうちにデータをとりあえず吸い上げようと次のようにdd(1)で適当に吸い出しをします。
$ sudo dd bs=512 if=/dev/rdisk3 of=/somewhere/rdisk.dmg conv=noerror,sync
「/dev/rdisk3」のようなデバイス名はシステム環境によって異なるので別途調べて指定します。conv=noerrorをつけないと、今回の場合先頭から7.5GBぐらいのところでエラーとなってしまったので、そういったところはとりあえず無視してNULでパディングさせます。

吸い出されたデータの中身をみたところ、それらしいデータがいろいろあったので一応成功という感じでした。ただ、今回はパーティションテーブルが壊れていたようで、そのままでは全く認識が通りません。仕方なく、取り出したデータから各種データフォーマットのパターンを見つけてデータ抽出をしようかと思いましたが、さすがにそれを手動でやるのはしんどいので、ずっと前に買ってそのまま使っていなかったSubRosaSoftのFileSalvageというソフトを使うことにしました。ずっと前に買ったときに復旧したかったファイルは全然復旧できなかったんですが、今回は無事データが取り出せて、ざっと見た感じでは8〜9割のデータが取り出せました。残りは破損してNULになっていましたが、やむを得ないところでしょう。
12:27 AM on 10月 8th, 2008
FileSalvage 聞いた事あるソフト名ですね。
これ日本円でおいくらなんでしょうか?
データ復元業者なんかよりも自分でやった方がよほど安いですね、確かに。
追伸:
ようやく emo のブログパーツを貼付ける事ができました。
それにしてもこのニックネーム・・・・・・
1:32 AM on 10月 8th, 2008
日本円でいくらだったか覚えていませんが、たしか7000円ぐらいだったと思います。買ったのも日本の代理店だったように思います。
データ復旧業者に頼むかどうかはケースバイケースでしょうね。仕事上のデータであれば業者に頼んだ方がすっきりするでしょうし、プライベートなデータなら消えること覚悟で自分でチャレンジするのもありだと思います。
ところで、データ復旧の相場はわかりませんが、今回のような損傷の場合、7〜8万円ぐらいが妥当でしょうね。10万以上はぼったくりだと思います。もちろん、今回使った手段のようにある程度のデータはNULであきらめるという場合ですが。
1:50 PM on 10月 8th, 2008
昔、完全に認識しなくなった壊れたHDD(ふっつーにカッコンカッコン異音がした)やつを全部開けてガラス板の上の読み取り機が外側に落ちていたので、手でガラス板の上に戻してふたを閉めたら、無事動きました。
これもデータ復旧?!
12:32 PM on 10月 9th, 2008
今回も実は最終的には全部あけて復旧しようと思ってましたが、そこまでやらずにすみました。たぶん、復旧業者も同じようにやってるんじゃないでしょうか (^^
6:51 AM on 10月 30th, 2008
はじめまして、こんにちは。通りすがりの者です。
今、オーストラリアに住んでいます。
少し質問させていただいてもいいですか?
(すみません、パソコンが全然分からないのですが...)
実は数日前、MacBookのHDDが壊れてしまって、いろいろ検索していたら、Okazakiさんのこのブログにたどり着きました。
私のも異音がして(clicking noise)、マックの修理店では復旧できず、専門のところに行きましたが、2000ドル以上かかると言われました。しかも、かなり重傷なので、やってみても全部復旧できるか分からないと言われました。
知り合いに大学でコンピューター・エンジニアリングを専攻している院生がいて、その子が試しにやってみてくれると言うのですが、ちょっと怖い気もします。
というのも、HDDをあける場合、ホコリとかがない部屋でやらないと、ディスクに傷がつくから、と業者に言われ、だから高いと聞きました。
普通の部屋で、もしそういうことをやると、どの程度のダメージがあるのかと...
実際どうなのでしょうか?
やはり、そういった特殊な部屋でないと、できない作業なのですか?
7:25 AM on 10月 30th, 2008
minaさん、こんにちは。
僕も専門業者ではないので、あくまでシロウト知識としてきいてください。
確かにHDDをあけるならばホコリが無い環境で実施するのが必須です。ただ、感覚的にはよく掃除されたふつうの部屋でも、ホコリが発生しにくいように工夫すればデータを吸い出す時間内であれば問題が起こりにくいと思っています(あくまで推測です)。
この場合、吸い出しはワンチャンスと考えるべきで事前にデータを吸い出す手順を綿密に考えておく必要があると思います。
ホコリを発生させない工夫ですが、部屋全体からホコリを出ないようにするのは難しいと思いますが、実際のところはHDDが覆い隠せる程度にできれば良いので、ホコリと静電気が発生しにくい素材の箱か袋などを使って代用することができるかと思います。
いい素材がなければ、少し大きめの段ボールにサランラップでのぞき窓を作って、その中で開けるという感じでも代用できると思います。コンピュータや精密機器の梱包をしている素材はたいてい静電気が発生しにくいよう処理されたものなので、そういう素材があればそれを使ってもいいと思います。
あとHDDをあける場合、高速回転するディスクが何かの拍子に割れて飛散するかもしれないので、安全面から防塵めがね等の装備をおすすめします。体の静電気を逃がすための帯電防止用リストストラップも準備したいところです。
実際に、今回自分のケースではここまでやらなくてすみましたが、HDDを空けるならそういう風に作業しようと思っていました。ご参考になりましたでしょうか。
11:17 AM on 10月 30th, 2008
早速の、そして詳しいご説明、ありがとうございました。
なるほど、やはり結構大変な作業なんですね。
知り合いの子が言うには、先ずは、データを読み取る特殊な機械(Okazakiさんが使用されたようなものだと思うのですが)でやってみると言っていました。
ダメだったら、データが戻ってこないのを覚悟で、開けると言っていたのですが、説明していただいた知識を元に、もう一度相談してみます。
詳しい説明をしてくださって、本当にありがとうございました。
12:03 PM on 10月 30th, 2008
データが復活するといいですね。こちらでもささやかながらお祈りしています。