製品のデザイン、というのは自分の仕事とはすこし距離があるので以下は素人考えではあるものの、日々いろいろと何らかの製品(個人的に気になるのは電化製品ですが)について、うーん、これはなぁ、とかいろいろ考えることもあるのですこし考えをまとめてみました。
機能重視か、利用形態重視か
いわゆるハイテクガジェットなんて言われるような製品はどちらかというと機能重視で、なんとなく日本で売られている製品の多くがその「機能重視」であるように思います。 その製品を利用する側もなんとなく購入を決める際にいろいろと機能と価格を比較して決めるということもあるのでカタログ等では主に機能について重点的に説明されているように思います。
この機能重視である、という製品は個人的な経験上、あまり良い製品であった試しがありません。 たとえば、この四コマ漫画で触れられていますが、モバイル系の製品でいろいろな機能をとにかく詰め込んだもの。こういった製品は機能が多いのは良いのだけれど、使いこなすのが難しい(=利用形態とかけ離れている)といったことにより、次第に使わなくなっていきます。
一方、利用形態重視でいえばAppleのiPodやノートPC、(今はLenovoですが) IBMのThinkPadなんかはしっかりと利用形態を考えた上でどういった仕様にすべきかをよく考えている製品だと思います。 たとえばiPodでいえば iPod自身ではFMラジオも聞けないし、ボイスレコーダにもなりません。それはiPodの利用者は「音楽を聴きたいのだ」という利用形態をもとに、機能をそぎ落として、場合によってオプションで機能を提供するという方法を選択したのだと思います。
これによって、iPodの提供する機能は明白になり、(操作性の工夫が与える影響は多いと思いますが) 利用者もすぐに使えるようになって、必要不可欠なものとなっていく製品となりうるのだと考えています。
その点について印象的に覚えているのがGreg Papadopoulosが何かの際に言っていた「Uber Device(何でもかんでもできる装置)は存在し続けられない」「なぜなら、ファッショナブルではないからだ」というような感じの話がありそれを聞いて、確かに機能をいろいろ詰め込んだものだとデザインを精錬するのも難しいし、ファッショナブルになりにくいということを強く印象づけられました。
逆にそういった観点で考えれば、ファッショナブルな製品、というとよく利用形態を考えられた物が多いような気がするので、実は製品選びはファッショナブルか否かだけで選べば案外正解なのかもしれません。
